バレエの男性の先生と女性の先生のそれぞれ利点や留意すべき点

質問

バレエ歴3年の52歳女性です。

今、異なるバレエ教室で、女性の先生と男性の先生に教わっています。

男性の先生の時間が比較的長いせいか、その先生に教わった腕の位置とか形とかを時々、女性の先生に注意されることがあります。

考えてみれば、男性バレエダンサーは女性よりも振りがダイナミックであることを求められるであろうし、女性らしい動きを教えるのは難しいかとも思います。

男性の先生、女性の先生、それぞれ利点や、留意すべき点があれば教えて下さい。

バード様より


回答メッセージ

先生によって指導の仕方が異なることを理解した上で、指示に従う

バード様とほぼ同年齢で、バレエ歴は子どもの頃から15年、その後10年のブランクを経て再開し、20年ほど細々とレッスンを受けている者です。

この間、引っ越しなどもあって、男性・女性あわせて複数の先生の指導を受けてきました。

おそらくバード様の先生方の指導の違いは、性別というよりもスタイルの違いによるのではないかと思われます。

男性教師でも、女性のサポート役の経験がおありで、女性の動きはよくご存じだと思います。

ですから、ポワント(トウシューズ)クラスの指導以外、性別は余り関係がないと思います。

例えば、ピルエットを回るときのプレパレーションの手の位置は、ロシアのワガノワ派とイギリスのRADでは異なるなど、スタイルの違いがあります。

そのため先生や教室によっては、よその教室や先生のレッスンを受けるのを制限している場合もあります。

通っておられる教室がオープンクラスである場合は、あまり気にする必要はないかもしれません。

しかし、異なる教室のレッスンを受ける場合は、先生によって指導の仕方が異なることを理解した上で、その教室の先生の指示に従えば、よろしいかと思います。

きゅうたろう 様より


様々な動きに対応できるように、いろんなことを吸収して踊りに活かす

今まで男性の先生に教わり、今は女性の先生に腕の位置とかを直されるのですね。

基本的には、男性の先生も、女性教師から教わっている場合が多いです。

また、基本のバーやセンターも男女一緒にレッスンをするので、今まで教わってきた基礎は、決して間違ってはいません

バレエには、様々な流派があるので、先生の学んできたスタイルによって、腕の位置なども微妙に違います。

私も何回か男性の先生に教わったことがありますが、男性は腕の位置アンバ(※1)が女性よりやや高めです。

そして、アンナヴァン(※2)は、女性が前方にひじの緩やかなカーブを描くのに対して男性は肘を女性より少し曲げて、手が前方よりやや自分寄りにおくという傾向があるようです。

男性は速い回転が多いので、腕をできるだけ自分の身体に寄せて、軸をとりやすくする意味もあります。

腕の動かし方も、しなやかな女性に比べ、男性はできるだけ速く力強く動かす傾向があります。

ジャンプが多い男性は、腕を速く動かすことによって、身体を引き上げ、高くダイナミックな跳躍をします。

女性が曲線的だとすると、男性の先生はスピード感のある直線的な動きが身についているのでしょう。

バレエを習う女性にとって、やはり女性の先生の指導も欠かせません。

バレエの振りの王道を学べますし、アラベスク(※3)、パンシェ(※4)、アチチュード(※5)、ポアントワーク(※6)など女性ならではの美しいポーズは、先生の美しいお手本を見ながら、自分の中でイメージトレーニングを重ねて上手になることが出来ます。

私は以前、男性の先生がピルエット(※7)の、5~10回転を何セットも目の前でお手本で見せてくださったことがあります。

とても感動しましたよ。

男性、女性それぞれの先生から、バレエを習えるのは本当に恵まれていることです。

これからも様々な動きに対応できるように、先生からいろんなことを吸収して踊りに活かしてくださいね。

ココちゃん 様より


(※1)アンバ:「下に」という意味。

両手を下げて肘を軽く曲げ、だ円形にする。

(※2)アンナヴァン:「前に」、「前方に」という意味。両手を胃袋の前で丸くする。

(※3)アラベスク:片脚を軸に、もう片方の脚を後ろに上げて保つ形

(※4)パンシェ:アラベスクの状態から脚を上げると同時に上体を前に倒していく動き

(※5)アチチュード:片脚を軸に、もう片方の脚は膝を軽く曲げて前・横・後ろのいずれかに上げて保つ形

(※6)ポアントワーク:トウシューズで行うトレーニング

(※7)ピルエット:片脚で回転する動き。


ご自分に合った先生なら、男性でも女性でもいい

私の経験と感想から、アダージオやパドゥドゥ(※1)などは、男性と組んで踊るので男性の先生に教えていただくのが、いいのではないかと思います。

ヴァリエーションや、女性のアンサンブルなどは、女性の先生が良いと思います。

通常レッスンとして考えると私はトータル的には女性の先生の方がいいのではないかと思います。

私の友人は年配の男性の先生に長年習っていますが、トウシューズでうまくバランスがとれず立てないと言ったら、”感覚で覚えなさい”と言われたそうです。

確かに、男性は、グランディーバ(※2)ぐらいしか、ポアントで踊る男性ダンサーはいないと思うので、そういう指導法か?とちょっと唖然としました。

もちろん、男性の先生でもきちんと、ポアントレッスンをしてくださる先生もいますが、男性の先生で自らポアントを履いて指導する先生は、ほとんどいらっしゃらないと思います。

実際、そこのスタジオの発表会を拝見しましたが、なんか皆さん男っぽい?

勇ましいというか、雄々しいというか、回転でもジャンプでも力任せにやっていて、繊細さやエレガントさというものには程遠いものでした。

その先生の、教え方やポリシーもあると思いますが、感想を求められてもなんとも評価し難く、悩んでしまいました。

ちょっと特異な例かもしれません。

なのでメインは、女性の先生で、ワンポイント的に男性の先生に習うのはアリかと思っています。

もちろん相性もありますし、ご自身が目指す方向でお決めになるのがいいかと思います。

女性でも、ダイナミックで勇ましい踊り方を好む方もいますし、その先生の方向性や指導方が合うのであれば、それが一番と思います。

ご自身が楽しいことが一番なので、ご自分に合った先生なら男性でも女性でもいいと思います

素敵なバレエライフを!!

トネリコ 様より


(※1)パドゥドゥ:男女で組んで踊るもの(※2)グランディーバ:団員がすべて男性のバレエ団


バレエスタッフからのコメント

男性の先生と女性の先生、どちらからも教えていただけるのは、嬉しく、ありがたいですが、ポジションや手の高さ、形などが違うと迷ってしまいますね。

もちろん、教えていただいている先生によって、学んできた系統(メソッド)も変わってきます。

系統(メソッド)の違う先生に教えていただく時は、そのことを理解した上で、レッスンを受けると、上達に通じる新たな発見が、あるのかもしれませんね。

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