眠れる森の美女

今回のバレエコラムは、 「眠れる森の美女」についてです。
三大バレエの中でも、華やかな作品として有名ですが、皆さまは、この作品がつくられた歴史や背景をご存じでしょうか?

バレエ「眠れる森の美女」の誕生秘話

絵本やディズニー映画でもおなじみの「眠れる森の美女」は、 シャルル・ペローのおとぎ話を、原作にして作られました。

バレエとして初めて上演されたのは、1890年。
当時のロシアは、クリミア戦争の敗北から、国を立て直そうと、ロシア皇帝・アレクサンドル2世が、様々な改革を行っていました。

しかし、大胆な政策は、ロシア民衆から理解を得られず、反乱の結果、アレクサンドル2世は、暗殺されてしまいました。
その結果、皇帝一家は、暗殺を恐れて、ひっそりと家族だけで、過ごすようになっていたそうです。

舞踏会やパーティーなど、華やかな行事が自粛傾向にあるなかで、劇場だけは、皇帝一家の姿を見ることのできる貴重な空間でした。

そのように身を隠し、閉ざされた世界で暮らしている皇帝を明るく楽しませるために、何かできないか? と、当時の劇場ディレクターが、企画したのが、バレエ「眠れる森の美女」だったのです。


作曲家はチャイコフスキー、振付はマリウス・プティパ。
白鳥の湖でお馴染みの、ゴールデンコンビです!

チャイコフスキーは、当時、「白鳥の湖」が不評に終わり、バレエの作曲からは、遠ざかっていました。

しかし、原作のおとぎ話をもとに、劇場ディレクターが書いた、台本の素晴らしさに、とても感動し、再びバレエ音楽を作ることを決意しました。

プティパは、音楽の雰囲気・テンポ・小節や拍数にいたるまで細かくチャイコフスキーに、オーダーしました。
チャイコフスキーは、それらを忠実に再現し、見事に作品を作り上げました。

これは、チャイコフスキー自身にとっても自信作の出来栄えだったようで「手がけた仕事のなかでも、優れたものだった」と、友人に宛てた手紙に残したほどです。

それゆえに、音楽と振付がぴったりと融合する、素晴らしい作品となったのですね♪

さらに、音楽や振付にふさわしいように豪華な衣装や、大規模な舞台装置を用いたことで、「眠れる森の美女」は、三大バレエの中で、最も壮大なスケールを誇る作品として、誕生しました。

この素晴らしい作品は、バレエ界のみにとどまらず、映画や絵本などにも、大きな影響を与えました。

特に、ディズニー作品の「眠れる森の美女」ではチャイコフスキーが、手掛けた楽曲が随所に使われており、華やかで豪華な世界観を、感じることができます。

ディズニー作品と、バレエを見比べてみると「あ、この曲このシーンで使われてる?」、なんて、新たな発見も、あるかもしれませんね。


さて、今回は「眠れる森の美女」の誕生秘話についてお届けしましたが、いかかでしたでしょうか。

当時のロシア情勢を振り返ってみると、いま先の見えない不安に脅かされ、外出を控えてひっそりと生活している、現代の私たちに少し重なる部分があるように感じますね…。

家で過ごす時間が長いいま、偉大なチャイコフスキーの音楽に身を委ね、「眠れる森の美女」の豪華で壮大な世界をご家庭でゆっくりと、楽しんでみてはいかがでしょうか。

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